
畑のミートと呼ばれる大豆は、優れた蛋白質・栄養源として米と一緒に日本の「食」を支えてきました。その大豆の機能性のなかには現代の健康問題を軽減・予防させるものがあり、アメリカではエダマメからトーフまで広く食べられるようになっています。しかし、多くの人がネバネバの納豆を、そのテックスチャーと臭いで食べるのが難しいようです。ネバネバな食品と言えば、おくらをきざんだものが一番食生活で近いでしょうか?ピザのモッツレーラチーズがその次ぎくらいに近いでしょうか?臭いの主成分は、パイラジンと呼ばれる物質であるが、全体の感じとしてはバクテリアを熟成に使った、ベルギーのリンバーガーチーズ、アメリカのリーダークランツやブリックやモンテレーチーズ、フランスのセント・ポーリンやブリーチーズ、ドイツのミュエンスターチーズ、イタリーのベル・パエスチーズなどに似た臭いであり、それほど異質ではないでしょう。
大豆を原料とする食品で、大豆のヘルシー特質をさらに越えるものがナットーです。大豆を発酵させたナットーは、大豆そのものと発酵による特質の両方を兼ね備えています。発酵とは、元来顕微鏡でしか見えない位の大きさの生物が、自分の代謝や増殖などの生命活動をすることです。それを人間の知恵で、腐りやすい食べものを保存するに利用してきました。食べものが腐る前に、小さな生物を使って発酵させて、腐らないようにしてしまうことです。ミルクからチーズやヨーグルトといった乳製品、ぶどうや果汁からワインなどのアルコール飲料、野菜は漬物やピックルス、穀類からも途中工程はありますが、日本酒やパンなど、人類の胃袋を支えたのが発酵でした。大豆もほっておけば小動物・害虫に食べられてしまうし、湿度があれば芽が出てたり、腐るので、日本のような湿気の高い場所で保存するために発酵させた食品、「ナットー」が生れました。
納豆のネバネバは「糸」と呼ばれ、ポリグルタミン酸と果糖多糖類の複合物で、粘着性をもっています。このネバネバ部分が納豆に馴染めない理由のひとつになりますが、実はここに現倉敷芸術科学大学の須見洋行教授が1980年シカゴ大学研究生活中に発見した血栓融解活性の高いナットーキナーゼが含まれていたり、抗原物質もあります。1gの納豆(3〜4粒)には1600 IU(酵素活性国際単位)が含まれ、血栓で倒れた時に緊急に注射する血栓溶解薬が20万IUと言われますから、換算すると納豆125gに相当します。納豆の有用なことが納豆を食べると血中の血栓融解活性が上がることで、日頃から血栓になる血管中の沈着物質を溶かし、血液をサラサラにするために納豆を食べることが勧められています。血栓で倒れるのは朝方に多いと言われるので、夕方納豆を食べるのがいいとも言われています。ネバネバなくては納豆ではないし、このネバネバの部分の活性を残し、その他の栄養価や機能性を保つ納豆をいかに食用するかが納豆に馴染まない人にとって大きな課題でした。Natto Boyはその問題を技術的に解決し、納豆に馴染まない人も食べられる従来型でない乾燥納豆製品を開発しました。ナットーキナーゼやその他栄養価・機能性を保つのですから、乾燥してあるとは言え、食物や飲みものに加えると、ねばり気がでます。そのねばり気の部分にも納豆の良さがあることを忘れないで下さい。
ナットーと大豆の栄養成分や諸因子を比較してみると、次表のようになります。
食品 |
1回食用量または単位 |
Cal |
水分 |
蛋白質 |
脂肪 |
糖質 |
繊維 |
| 大豆* | 10g |
43 |
12 % |
3g |
2g |
3g |
1以下 |
| 納豆* | 50 |
100 |
60 |
8 |
5 |
5 |
1 |
| ナッツプレーン | 30 |
130 |
5 |
11 |
7 |
8 |
4 |
| トッパーズ | 6 |
40 |
5 |
1 |
1 |
3 |
1以下 |
| エナジーバー(TF) | 56 |
190 |
15 |
5 |
2 |
17 |
2 |
| パウダー(HP) | 10 |
30 |
6 |
5 |
1以下 |
1 |
2 |
| パウダー(AP) | 10 |
46 |
6 |
4 |
2 |
3 |
2 |
*食品成分表 四捨五入
その他公的機関での企業データに基づく 一部計算、計算四捨五入
1回食用量は、通常1回に食べる量を想定ナットーキナーゼ |
イソフラボン |
データ源 |
|
| 大豆 50g | 0mg |
倉敷科学芸術大学須見教授「第一回納豆学術会議報告書。1993年 | |
| 納豆 50g | 80,000 IU |
日本分析センター | |
| Natto Boyパウダー 10g | 360FU |
15 |
埼玉県食品衛生検査センター |
大 豆 |
ナットー |
|
| 蛋白質構成 | 含硫必須アミノ酸含量が低い | 発酵によって改善される |
| 糖類 | メリビオースから腸内ガス発生 | 発酵によりメリビオ−ス減少、ガス減少 |
| 成長阻害因子 | トリプシン阻害因子・ヘマグルチニン存在 | 発酵により活性・作用軽減 |
| 甲状腺腫誘発物質 | ゴイトロジェン存在 | 発酵により活性軽減 |
| キナーゼ | 無 | ナットーキナーゼによる血栓溶解・予防 |
| フィチン | 高含量でカルシウム吸収を妨害 | 発酵により減少 |
| ゲニスタイン | ゲニスチンの形で、バイオ活性なし | 含量として大豆の5倍の30mg |
| 消化性 | しばしば消化性低い | 発酵により改善 |
| 整腸効果 | 無 | 整腸効果 |
| 病原性大腸菌O-157 | 効果無 | 効果あり |
| 味覚 | 大豆臭 | 発酵フレーバー |
| 栄養 | 良好 | さらにビタミン類が増加 |
| テクスチャー | 固い、水分吸水に時間がかかる | 柔らかく、食べやすい |
